ペットの体内に埋め込むマイクロチップはご存知でしょうか。
飼育動物を登録措置しマイクロチップによる個体識別が可能になり、飼い主の責任が明確化される為、動物愛護法でもマイクロチップ装着を義務化しようという動きがあります。
事故に遭った動物や迷子動物の所有者発見が迅速に出来、災害時などに役立っています。
また動物放棄の抑止力にもなります。
現在世界10ヵ国(スイス・フランス・ベルギー・ポルトガル・オーストラリア・ニュージーランド・デンマーク・シンガポール・台湾・香港)でマイクロチップ装着が義務化されており、海外へ連れて行く時にマイクロチップ装着されていないと持ち込めない場合があります。
日本でマイクロチップ装着率はどうなっているのでしょうか。
アニコム家庭どうぶつ白書によると、
2012年度 全国平均 17.3% 北海道 1.2%(最下位) 福岡 32.8%(1位)
2013年度 全国平均 20.1% 北海道 1.5%(最下位) 福岡 36.5%(1位)
5%未満の装着率である所は、北海道・富山・石川・愛媛・徳島の1道4県です。
一昨年の東日本大震災以降、装着率は徐々に上がって来ていますが、まだまだ少ない状況ですね。特に北海道は動物に対しての意識が遅れていると言えます。
マイクロチップ装着・登録の仕方は
- 動物病院でマイクロチップを埋め込む。価格は動物病院によって様々ですが、数千円です。
- 飼い主とペットに関するデータを必要書類に記入。日本獣医師会へ送付。
- 日本獣医師会に登録料1,000円を振込。
- マイクロチップデータ登録完了のお知らせが届きます。
マイクロチップ装着について詳しい事が載っています。
日本獣医師会HP http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/
*ペットが亡くなった場合や譲渡された場合、転居の際に登録変更もしくは削除が必要と
なります。
*マイクロチップの登録と狂犬病の登録は異なります。
*GPS機能はないので、位置情報などを示すことは出来ません。
マイクロチップを体に埋め込む時は痛いのでは?と思われるかもしれませんが、通常麻酔などの処置は必要とせず、予防接種時よりやや太い注射針を背中に皮下注射します。
当院でも、現在マイクロチップの導入を検討しており、避妊・去勢などの手術時の埋め込みをお勧めしていこうと思っております。