ワクチンは伝染病予防の為のものですが、
100%病気を予防出来るものではありません。
ただし接種することによって
病気にかかってしまったとしても、
ワクチン接種をしていない場合と比べると
その症状ははるかに軽く済みます。
子犬・子猫
生後、母親からもらった免疫の防御効果は次第に
低下し、伝染病にかかる危険性が高まります。
伝染病は時に命さえもおびやかす恐ろしい病気です。
その為にワクチン接種による病気予防を努めましょう。
子犬・子猫が伝染病にかかる危険性をより低くする為には
母親から受けた免疫の防御効果がなくなる前に
早い時期からのワクチン接種が必要です。
さらに確実な予防効果を得る為には2~3回のワクチン接種が必要となります。
1歳過ぎの犬・猫
お出かけ先や身近な散歩コースでも伝染病の危険はどこでもあります。
我が犬・猫を伝染病から守る為にも、年1回のワクチン接種をおすすめします。
シニア期を迎えた犬・猫
「年をとっているから、もうワクチンの必要はない」
と思われている方が見受けられますが、
年をとって内臓の機能が低下する事により免疫力が衰えてしまい、
伝染病にかかりやすくなります。
特に病気がなく元気なうちはワクチン接種する事をおすすめします。
ご心配なことがありましたら、ご相談ください。
[ イヌの混合ワクチン接種 ]
5種混合ワクチン・・・伝染性・死亡率が高い病気です。最低限、予防しましょう。
犬ジステンパー
犬パルボウイルス感染症
犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
犬パラインフルエンザウイルス感染症
犬伝染性肝炎
6種混合ワクチン
5種混合ワクチン+
犬コロナウイルス感染症
7種混合ワクチン
5種混合ワクチン+
犬レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー・カニコーラ型)
8種混合ワクチン
6種混合ワクチン+
犬レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー・カニコーラ型)
[ ネコの混合ワクチン接種 ]
3種混合ワクチン
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
猫汎白血球減少症
国から定められている病気予防で毎年4~6月に接種します。
時期がずれても接種は可能です。
狂犬病予防接種の後は、1週間間隔をあければ
混合ワクチン接種が可能です。
また初めて犬を飼われる方は新規登録が必要となります。
新規登録料 : 3,000円
狂犬病予防注射代: 2,690円
交付手数料 : 550円
ワクチン関連の副作用による事故を最小限にとどめる為には、ワクチン接種後は安静にし、帰宅後もよく観察を続けましょう。
注射当日から2~3日は出来るだけ安静につとめ、激しい運動や交配、入浴またはシャンプーなどは控えるようにしましょう。
【副作用とは】
副作用とは予防接種を受ける事によって起こる好ましくない反応です。
例えば、接種した部分が腫れる、痛みを感じる、元気がない、食欲不振、下痢や嘔吐な
どの症状ですが、通常は一過性で自然に回復します。
過敏体質の犬では、稀に、
◎アレルギー反応で顔面腫脹(ムーンフェイス)、痒み、じんましんなどが現れます。
◎アナフィラキシーショックで、よだれ、痙攣、尿失禁、呼吸困難、体温低下などが
起こる事があります。
これらのショックはワクチン接種後30分位までに現れる事が多くみられます。
副作用が認められた場合は、速やかに獣医師に相談し診察を受けてください。